情報学基礎 / 第 9 回

オペレーティングシステム(2)

OS の分類と種類、そして中核機能

この回のねらい

OS の分類

3 つの OS を見比べるクリック
分類をクリックしてください。
汎用 OS組込み OSリアルタイム OS
用途ソフトをインストールして汎用的な目的に使う 特定の目的に特化時間の保証が必要な機器
ハードウェアキーボード、ディスプレイ、スピーカ、マウスなど数多く 炊飯器にキーボードはついていない用途による
メモリ数 GB数 GB は載っていない用途による
CPU複数コア1 つだけのものが多く、性能は著しく劣る用途による
特徴全コンピュータのほんの数パーセントにすぎない 電子レンジ、空調などの家電製品の多くに載っている アプリに優先度をつけてリアルタイム性を保証する

リアルタイム性が命に関わる例。 車のブレーキはコンピュータで制御されています。 ブレーキを踏んだら、必ず非常に短い一定時間以内に効くことが保証されなければ大事故になります。 医療機関で使われる機器も同じです。 パソコンの OS には、処理にかかる時間の保証はありません

OS の種類

OS由来と特徴
Windows Microsoft 社。1985 年に最初のバージョン。名前は複数のウィンドウを扱えることに由来。 1995 年の Windows 95 がインターネット接続機能を標準で備え、世界的ヒットに。デスクトップでトップシェア
macOS Apple 社。洗練されたユーザインターフェース、音楽・映像分野のアプリが充実。熱心なファンが多い。 派生として iPod、iPad、スマートフォン向けの iOS
Android Google 社。スマートフォンやタブレット型パソコン向け
UNIX 1969 年、AT&T ベル研究所。当初は大学や研究所のコンピュータの OS として普及。 CUI の習熟が要るため一般ユーザにはあまり普及せず。オープンソースのものが数多くある
TRON 1984 年、日本で仕様が作られたオープンソースの OS。 パソコン用の BTRON(⇒ 超漢字)、組込み機器用の ITRON など。 ITRON は組込み機器用 OS として世界的にも大きなシェアを占める

OS の中核機能 ── 割込み

第 2 回で見た 4 種類の割込み(タイマー割込み・内部割込み・ハードウェア割込み・0 割り算割込み)は、 OS の中核機能を支えています。とくにタイマー割込みは、 このあと出てくるプロセスの切り替えに欠かせません。

メモリ管理

メモリ空間(メモリマップ)と、割り当て・解放

OS はメモリを、番地が並んだひとつづきの空間として管理します。 アプリを起動すると必要なぶんを割り当て、終了すると解放します。 不動産屋さんのような仕事です。

メモリを割り当てて、解放して、断片化を起こす動かせます

色のついた領域をクリックすると、そのプロセスが終了して解放されます。 そのあと、大きなプロセスを新しく起動してみてください。

物理メモリと仮想メモリ、スワップ

実際に搭載されているメモリを物理メモリといいます。 これに対し、OS は各プロセスに、物理メモリより広いメモリ空間があるかのように見せます。これが仮想メモリです。

物理メモリに収まらないぶんは、補助記憶装置へ追い出します。これがスワップアウト。 必要になったら書き戻します。これがスワップインです。

スワップアウトとスワップインクリック

仮想メモリのページをクリックすると、そのページを使おうとします。

仮想メモリ側のページ(上の段)をクリックしてください。

プロセス管理

プログラムは、必要に応じてメモリに読み込まれ、プロセスとして実行されます。 情報処理の単位をプロセス(process)またはタスク(task)といいます。

複数のプロセスが並行して実行されることをマルチプロセスまたはマルチタスクといいます。 (Windows では CtrlShiftEsc でタスクマネージャを開くと、実際のプロセスの一覧が見られます。)

用語意味
コンテキストスイッチ プロセスの実行を切り換えること。タイマー割込みを使い、数ミリ秒単位で行う
タイムシェアリングシステム あたかも複数のプロセスが同時に実行しているかのように見せかけること
スケジューリング プロセスへ実行を割り当てる方式
プロセス管理 プロセスを生成し、スケジューリングして、プロセスを管理する機能
プロセスの状態と切り替え動かせます
「実行する」を押してください。タイマー割込みのたびにプロセスが切り替わります。

入出力管理とデバイスドライバ

OS の中で入出力処理を行う部分を入出力管理といい、 周辺装置を用いて入出力処理をするプログラムをデバイスドライバ(Device Driver)といいます。

その他の中核機能

カーネルとシェル

用語意味
カーネル(Kernel)これまで紹介した OS の機能の中核部分
シェル(Shell)ユーザと OS が情報交換できるソフトウェア。「殻」の意味
コマンド(Command)ユーザが OS に送る命令
ユーザインターフェースユーザと OS の境目に位置するソフトウェア。コンピュータの使い勝手を示す

ファイル管理・ユーザ管理・ネットワーク管理・セキュリティ

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